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読むジュエリーワンダーランドの第3弾

 

こんにちは JFのミネワキです。

 

春休みに企画中のジュエリーワンダーランドツアーもいよいよ出発のときが近づいて参りました。

第2弾からちょっと時間があいてしまいましたが、「読むジュエリーワンダーランドの旅」第3弾をお送りしたいと思います。

 

取り上げるのは、感情に訴えるジュエリー。

本校を卒業の後、ミュンヘンのアカデミーで学んだ先輩お二人の作品を紹介します。

 

まずは、栗原章子(くりはらあきこ)さんのジュエリーを紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

nail(釘)と名付けられたブローチ。

 

JUST MUST という、エストニアのタリンという街で行われた「黒」がテーマの展覧会で紹介されたものです。

この展覧会は、エストニアでジュエリーの教授をされている、Kadri Mälk氏のキュレーションでおこなわれました。

カタログがまたかっこいいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰でも「釘」のことは知っていますよね。木に打ち付けて固定するために用います。

 

その用具としての釘に根が生えているのをみたとき、何とも言えない不安や、奇妙な生命力を感じさせられるのです。

このブローチを見たときに、作品の背景に感じたストーリーがあります。

 

心に打ち付けられた釘が、長い年月をかけて体に入り込み、抜こうとしても抜けない。

それでも無理矢理抜こうとするときは、傷や痛みを受け入れなくてはいけないのである。

この釘が、愛を表しているように。また罪を表しているように感じます。

釘抜きで、抜きにくい釘を抜くときの感覚って、なんかもやっとしていて、

そしてぎゅぎゅっという音が軋んだ感情を思い出させて、

逃げ辛い恐怖を勝手に感じたりします。

 

こんなシリアスな作品を作る栗原さんですが、一方ではこんなに晴れやかな作品も作っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Confetti=紙吹雪というお名前のついたブローチ。

パレード!パーティ!フェスティバル!

たくさん楽しんで、電車に乗って、家に帰って一息ついたあとに、

自分の洋服や髪の毛に紙吹雪がのっているのを見つけると、こころが躍った気持ちの余韻を思い出させてくれます。

そんな余韻をくれるブローチ。リアルな紙吹雪といっしょにパッケージされているのもおしゃれです。

 

 

 

さて、次は、池山晃広(いけやまあきひろ)さんのジュエリーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

” Holey Holye ” ホーリーホールと題されたシリーズの一つ。

 

まずはその有機な形、そして、無数に開いた穴に注目してしまう。

細胞がひとつひとつ集合して新しい生命力を得たかたちでありながら、乾いた質感の

おかげで、命が風化してしまったような寂しさやノスタルジーも感じる。

勝手に長い年月を感じて、なにか聖遺物をみるような気持ちにもなる。

 

この作品は、角に穴を開けて作られたもので、昨年の3月ミュンヘンを訪れたときに、

彼のオリジナルでプライベートなギャラリー “Mobile Gallery(モバイルギャラリー)

“にて発表されたのを見ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車とギャラリーが融合したこのギャラリーは、彼自身により運転され注目を浴びていました。

このガラスケース自体が、これまた博物的価値感を盛り上げるし、ミュンヘン中を走り回る池山君が

伝導師のように見え、さらにホーリー感(聖なる感じ)が高まるのです。

池山さんのジュエリーそのものと、ジュエリーに与えられた聖なる舞台。

ジュエリーに向かって手を合わせたくなる気持ちになることはなかなかありませんよね。

 

 

今回紹介したお二人の作品は、3月のミュンヘンでみることができます!

 

池山晃広さん(http://www.akihiroikeyama.com)の出品する展覧会

(FAA先輩の岩本万里さんも出品されます)

Irony Forest

Akademie Galerie

AkademieGalerie出口からSiegestor方向へ(最寄り駅:U3/U6 Universität)

 

 

栗原章子さん(http://www.akiko-kurihara.com/)の出品する展覧会

WAS IT A CAT I SAW ?

Micheko Galerie 

www.micheko.com

Theresienstr.18

 

 

生活拠点を海外に移して活躍する先輩たちの展覧会も数多く見ることのできる3月のミュンヘン。

機会があれば是非訪れてみて下さい。

 

ではまた第4弾で!

 

2013.02.27